公益財団法人日本サッカー協会は、2025年度 第21回日本サッカー殿堂の掲額者として、なでしこリーグ理事の半田悦子氏、なでしこリーグ2部・バニーズ群馬FCホワイトスターの監督である野田朱美氏を選出したことを発表しました。
今回の掲額により、日本サッカー殿堂(2005年設立)には、高円宮憲仁親王をはじめ、計97名と3チームが掲額されたことになります。
◆半田 悦子(HANDA Etsuko)氏プロフィール
生年月日: 1965年5月10日(静岡県出身)
ポジション: FW
【経歴】
清水第八スポーツクラブ~清水FCレディース/鈴与清水FCラブリーレディース
1980年に清水第八スポーツクラブに加入。1980年から1986年まで全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会)で7連覇を果たし、1982年には17歳で同大会の最優秀選手に選ばれた。
1989年の日本女子サッカーリーグの設立に合わせ、清水FCレディース(1990年より鈴与清水FCラブリーレディース)へ移籍。第1回リーグの優勝を勝ち取るとともに、個人としても最優秀選手を受賞。同リーグでは1996年までに131試合に出場し73ゴールを記録した。
日本女子代表には、初結成された1981年から選出され、同年に初参加した第4回アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ)の第3戦(対インドネシア)で代表史上初となる得点を挙げ、しかもその1点が決勝点となり代表史上初の勝利に貢献した。その後もAFC女子選手権やアジア競技大会、FIFA女子世界選手権大会(現、FIFA女子ワールドカップ)、オリンピック競技大会(1996/アトランタ)などに出場し、国際Aマッチでは75試合に出場し19得点をマークした。
【主な競技歴・記録】
◆日本女子代表 国際Aマッチ75試合出場19得点(1981~1996)
◆日本女子サッカーリーグ 131試合出場73得点(1989~1996)
1981 日本女子代表国際Aマッチデビュー(6月7日、第4回アジア女子選手権 対チャイニーズ・タイペイ)
1981 第2回全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会) 優勝<清水第八SC>
1982 第3回全日本女子サッカー選手権大会 優勝、最優秀選手<清水第八SC>
1983 第4回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八 SC>
1984 第5回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1985 第6回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1986 第7回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1986 第6回アジア女子選手権(現、AFC女子アジアカップ) 準優勝
1987 第8回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<清水第八SC>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1989-90 第1回日本女子サッカーリーグ 優勝<清水FCレディース>
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
【注】全日本女子選手権大会の開催年は実際に開催された年を記載(年度ではない)
◆個人タイトル 全日本女子サッカー選手権大会 最優秀選手(1982)
日本女子サッカーリーグ 最優秀選手(1989-90)
日本女子サッカーリーグ ベストイレブン (1989-90、1990-91、1993-94、1994)
日本女子サッカーリーグ 得点王(1993-94)
日本女子サッカーリーグ アシスト王(1989-90)
◆野田 朱美(NODA Akemi)氏プロフィール
生年月日: 1969年10月13日(東京都出身)
ポジション: MF・FW
【経歴】
読売サッカークラブ女子・ベレーザ/読売日本サッカークラブ女子ベレーザ/読売西友ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)~宝塚バニーズレディースサッカークラブ
中学生時代の1982年から読売サッカークラブ女子・ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)でプレー。早くから頭角を現し、中心選手として活躍。全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会)連覇や、日本女子サッカーリーグ4連覇に貢献し、個人としても1990年に16得点を挙げリーグ得点王に輝くとともに最優秀選手賞を受賞した。1995年から2年間は宝塚バニーズレディースサッカークラブでプレー。日本女子サッカーリーグのベストイレブンには6度選ばれている。
日本女子代表では、1984年に日本女子代表に初選出され、歴代3位となる15歳4日で国際Aマッチデビュー(※1)。以降、約12年間日本女子代表の中心選手としてチームを牽引。1995年のFIFA女子世界選手権大会(現、FIFA女子ワールドカップ)1次リーグのブラジル戦で2得点を挙げ、日本のワールドカップ初得点および初勝利に貢献。また、1996年のアトランタオリンピックではキャプテンとして出場しドイツ戦で1得点を挙げるなど印象的な活躍を見せた。
【主な競技歴・記録】
◆日本女子代表 国際Aマッチ76試合出場24得点(1984~1996)
◆日本女子サッカーリーグ 127試合出場75得点(1989~1996)
1984 日本女子代表国際Aマッチデビュー(10月17日、西安招待国際女子大会 対イタリア)
1986 第6回アジア女子選手権 準優勝
1988 第9回全日本女子サッカー選手権大会(現、皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会) 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1989 第7回アジア女子選手権 第3位
1989 第10回 全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1990-91 第2回日本女子サッカーリーグ優勝<読売サッカークラブ女子・ベレーザ>
1990 第11回アジア競技大会(1990/北京) 銀メダル(準優勝)
1991 第8回アジア女子選手権 準優勝
1991 第1回FIFA女子世界選手権(中国)(現、FIFA女子ワールドカップ)
1991-92 第3回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売サッカークラブ女子ベレーザ>
1992 第4回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売日本サッカークラブ女子ベレーザ>
1993 第9回アジア女子選手権 第3位
1993 第5回日本女子サッカーリーグ 優勝<読売日本サッカークラブ女子ベレーザ>
1994 第15回全日本女子サッカー選手権大会 優勝<読売西友ベレーザ>
1994 第12回アジア競技大会(1994/広島) 銀メダル(準優勝)
1995 第2回FIFA女子世界選手権(スウェーデン) ベスト8
1995 第10回アジア女子選手権 準優勝
1996 第26回オリンピック競技大会(1996/アトランタ)
【注】全日本女子選手権大会の開催年は実際に開催された年を記載(年度ではない)
◆個人タイトル 日本女子サッカーリーグ 最優秀選手(1990-91)
日本女子サッカーリーグ 得点王(1990-91)
日本女子サッカーリーグ ベストイレブン(1989-90、1990-91、1991-92、1992、1993、1994)
※1: 「The Yearbook of JFA 2024」 個人(出場)に関する記録 4.最年少出場(P132)