6月30日、7月1日の2日間にわたり、なでしこリーグ新人研修会が行われました。
本研修会は以下を目的とし、毎年開催しています。
●なでしこリーグの理念や日本の女子サッカーの歴史を知り、女子サッカーのトップ選手としての自覚を促す
●少女たちのロールモデルとなるべく、そのための知識や心構えを醸成する
●女性活躍を推進し、社会に影響力を持つ選手を育成する
●社会人として活躍していくために、必要な立ち居振る舞いやマナー等を学ぶ機会とする
研修会に参加した選手は、今年度からなでしこリーグ所属チームでプレーをする新人選手と、昨年までに参加の機会がなかった 2 年目以降の選手も含め、合計51人。
2日間にわたり計7コマの講義を通じて、なでしこリーグの選手として求められる意識や知識について、理解を深める機会となりました。
海堀あゆみ理事長による主催者挨拶の後さっそく、講義を受講します。
1コマ目はなでしこリーグ理事である半田悦子氏による「女子サッカーの歴史」の講義。先輩たちが築いてくださった様々な歴史を知るとともに、なでしこリーグのビジョンについて触れ、これからのなでしこリーグ・女子サッカーについて考える時間となりました。
選手の声:「今、私たちが置かれている環境があるのは当たり前じゃないこと。代々、女子サッカー発展のために尽力してくださった方々のおかげで、このような素晴らしい環境でプレーできていることに感謝したい。また、この先の女子サッカー界発展のために、自分に出来ることはなにか、日々考えて行動に移していきたいと思った。」
2コマ目は、JFAリスペクト委員会委員長の今井純子氏による、「リスペクト・フェアプレー」の講義。あるべきリスペクトの姿とは、フェアプレーとは何かを学びました。
講義の中では、「自分のリスペクト宣言」も行いました。
選手の声:「サッカーに関わるすべての場面において、リスペクトを示すということの大切さを理解することができたので、個人としてもリスペクトの気持ちを忘れず、行動として示していきたい。」
3コマ目の講義は、パーソルイノベーション株式会社の大浦征也氏によるキャリアデザイン。性格診断や、グループワークを行う中で自分の強みを理解しました。
選手の声:「今まで自分の弱みを重視してきましたが、強みを伸ばすことに重きを置くことで、より自分の成長を加速させることが出来ると理解した。」
1日目最後の講義は、石井美子氏による栄養・食事について。アスリートの食事について学びました。選手たちの真剣にノートを取る様子が伺えました。
2日目の最初の講義は、アンチ・ドーピング、女性アスリートのコンディショニングについて。JFA医学委員会の土肥美智子氏にドーピングとは何なのか、女性アスリートはどのようにコンディショニング管理していくのかご講義いただきました。
選手の声:「サプリメントでもドーピングになってしまう可能性があることを知り、自身の体に取り入れるものに責任を持とうと思った。」
2コマ目は山内一樹氏による、SNSとの付き合い方 基礎編。SNSを使う際の注意点や効果的な利用方法を学びました。
選手の声:「リクスマネージメントをしっかりしてSNSを上手く利用し自分のことやチームのことを知ってもらえるように頑張りたいと思った。」
お昼休みは食事を楽しみながらチーム間を超えて談笑する姿や、写真撮影の様子が見られました。
研修最後の講義は、ANA ビジネスソリューション株式会社の大月真由美氏に接遇の具体的な表現方法やコミュニケーションのポイントについてご講義いただきました。
選手の声:「これからの職場での一つ一つのビジネスマナーや言動に意識し、職場や訪問先の方にも愛され応援していただけるような選手、人になりたいと感じた。」
全講義終了後、吉村政弘専務理事より閉会の言葉が述べられ、研修会終了となりました。
なでしこリーグの選手として、社会人として多くの学びを得た 2 日間。
ライバルとして、同期の選手として、なでしこリーグを盛り上げていく新人選手たちの今後の活躍にご期待ください!